胸と骨盤との間にあって、胃腸などの内臓を包んでいるところを「おなか」と呼びます。また「腹を痛めた子」「腹が立つ」「腹を合わせる」「腹にすえかねる」など、おなかを中心にした言葉もあるように、食べ物を入れるだけでなく、人間の大切なことがらを示す代名詞としても使われるほど重要な部分です。

赤ちゃんの健康維持のために、また毎日の栄養補給のために、消化・呼吸を受けもつものが、消化器官である胃と腸(大腸・小腸)などです。乳児の場合、消化液の分泌が不十分であったり、消化器官が未完成であるため消化・吸収力が弱いので、授乳(母乳もしくはミルク)か離乳食などを、月齢に合わせて徐々に与えていく食事法がとられています。普通、大人用に調理された食品を十分にこなせるような消化・吸収力が身につくのは、やっと5~6歳になってからだといわれています。
お母さんがせっかく赤ちゃんの消化・吸収力を高めるために、アイディアいっぱいの離乳食づくりに励まれたとしても、たとえば食後、急に赤ちゃんの姿勢を変えたり、おなかを圧迫するような姿勢をいつまでも続けると、赤ちゃんは苦しくなり、食べ物や飲み物がおなかから逆流して、吐いたりすることもあります。赤ちゃんの消化・吸収がラクになるように助けてあげ、ゆっくりくつろぐようにしてあげるためには、首すじや背ほねと同じように、おなかはできるだけ伸ばしてあげてください。
赤ちゃんが、おなかを伸ばした正しい姿勢で食事を摂ると、気分よく食事が進み、消化・吸収力も活発になります。そして、心地よい満足感を味わうと今度は、スヤスヤと眠りに入ります。こうしたおなかをまっすぐ伸ばした姿勢での食事と睡眠は、脳の発達を側面からサポートします。おなかを圧迫しない正しい姿勢の確保は、おなかの消化・吸収力を高め毎日のからだのコンディションを整える、最も身近な「赤ちゃんのおなかの健康法」のひとつといえるでしょう。
赤ちゃんは、主におなかを大きくふくらませて呼吸する腹式呼吸をしています。鼻道が狭くて、鼻がとてもつまりやすいのも特徴です。口で息を吸ったり吐いたりすることがうまくできない赤ちゃんは、鼻がつまった場合、息が苦しくなります。0歳児(乳児期)、特に6カ月までの赤ちゃんは、鼻がつまった状態で、うつ伏せ寝やおなかを圧迫するなど腹式呼吸を妨げるような姿勢になると、酸素欠乏状態になることもあるといわれています。だからこの時期はおなかを圧迫しないあお向けの平らな姿勢で寝かせてあげることが大切です。
























