赤ちゃんの歯

人間の歯は、よく知られていることですが、乳歯が生え、その後、永久歯に生え替わります。

では、これらの歯は、いつ頃形成されるのでしょうか?乳歯は胎生6~7週という妊娠のごく初期には開始されます。そして、出生後歯冠といわれる部分が完成し、だいたい生後6ヶ月頃には、下の前歯が萌出し、最後に生えてくる奥歯までの萌出まで一定の順序でおこり、2歳半~3歳までに20本の乳歯歯列が完成します。では、永久歯はどうでしょうか?意外なことに、一番早く生えてくる下の前歯や大臼歯は、胎生3ヶ月頃には形成が開始され、生後2~3ヶ月には、歯冠が完成しているのです。実際に永久歯の萌出が開始するのは、6歳頃で、永久歯による歯列が完成するのは、12~13歳頃といわれています。これらの歯の萌出は、身体の成熟度と一致すると言われています。

歯の形成障害で一番頻度も多く、問題になるのは、歯を覆っているエナメル質形成不全です。この場合、齲歯になりやすいなどの問題が生じてきますが、原因には、胎生期の栄養の不良などによるものも多く、妊娠中の健康管理はこんなところにも影響があるのです。

また生後に生じる歯の障害といえば、一番多く、日常生活にもっとも影響するのが、齲歯、つまり虫歯です。齲歯の原因は、歯質の崩壊を起こすことによります。要因には、歯質の抵抗性の低下、砂糖分摂取に伴う、プラーク形成と酸産生による起因菌の増加などが揚げられます。ですから、これらの対策をしっかりとることが、齲歯の予防になるわけです。その一つが、歯質の強化として、フッ化物であり、フッ素入り歯磨きなどの利用とともに、フッ素溶液の塗布などが行われます。さらに、細菌の増殖をおさえるために歯磨きを行うことが揚げられます。細菌の増殖を押さえることが目的なので、細菌の増殖場所になる食物を残さず取り除くことが有効です。そのため、食物摂取後、直ちに行うことが最も有効です。そして、夜間は唾液分泌も少なくなり、細菌の増殖しやすい時間帯ですから就寝前には必ず行うことが必要です。また、歯ブラシの届きにくい部分をきれいにするためにデンタルフロスなどを利用する方法があります。

では、歯磨きはいつ頃から?ということになりますが、1歳6ヶ月頃から徐々に習慣化していけばよいと考えています。初めのうちは、遊び感覚で怖がらせないようにして仕上げはお母さんがしてあげてください。

歯とは直接関係がありませんが、歯ブラシを持たせて自由にいじらせて慣れさせていくという方法も必要だとは思いますが、ここでちょっと注意。お箸などと同じで、歯ブラシを口に入れた状態で歩きながら遊ばせるのは絶対やめましょう。転んで、思わぬ大けがにつながることがありますから。また、食べ物が、長い間口に入っているのは細菌を増やす原因になりますから。だらだら食べや多すぎる間食は歯にも悪いと言うことになります。やっぱり、歯のためにも規則正しい食生活が必要であると言うことになります。

お母さんへのアドバイス

歯磨きの習慣をつけるために

  • 歯磨きの習慣は1歳6ヵ月頃から徐々に始めると良いでしょう。
  • 最初の頃は、汚れを落とすことより、歯ブラシに慣れさせるために。
  • 歯を磨くときは、出来れば毎食後に磨ければよいのですが、小さいときは夜寝る前に一日一回でも。
  • 小学校の低学年くらいまでは自分で磨いても大人のチェックが必要です。

嫌がるときは

  • 楽しく歌を歌いながら磨いたり、ママがぬいぐるみの歯を磨いてあげ、「ほら、クマちゃんも磨いているね」、「うさちゃんもきれい、きれいね」など言うと興味をもち磨かせてくれます。
  • 歯磨きグッズを好きなキャラクターなどで揃えたりするもの効果あり。
  • ちゃんと磨けたときにシールを貼ってあげたり、たくさん誉めてあげてください。
  • 大人が歯を磨いているのを見て、真似したくなることもありますので、歯磨きしている姿を見せてあげてください。
  • それでも嫌がるときは、「明日は磨こうね」と約束して、1日歯磨きをお休みしても。はじめに無理をすると歯磨きを嫌いになってしまうこともあります。

歯の磨き方

  • ママが床に座り、膝の上に赤ちゃんの頭を乗せるように上を向いて寝かします。
    赤ちゃんの頭がママのおなかのほうへくるように。
  • その時に、子どもの口の中がよく見える位置に赤ちゃんの頭を膝に置いてください。
  • 磨くときは、歯ブラシを持っていないほうの手で、赤ちゃんのほっぺや唇を抑えながら磨くと磨きやすいです。
    赤ちゃんの頭が急に動いて思わぬ怪我をしないようにも気をつけましょう。
  • 歯ブラシを鉛筆のように持ち、細かく動かします。強くこすると痛がることもあります。気をつけてください。
  • 前歯は、唇を少し引張りながら、できれば歯の根元までしっかりと1本、1本磨きましょう。
  • 奥歯は、噛み合わせの所は虫歯になり易いところです。
  • 磨き残しがないか確認するために、子ども用の磨き残しが赤くなる物をたまに使ってみるのも良いでしょう。

歯医者さんはいつ頃から?

  • 区市町村によっては無料で年1回、フッ素をぬってくれるところもあります。但し、母親が歯磨きをしてあげるのを嫌がる時期は、歯医者さんに行ってフッ素をぬってもらうのも無理です。フッ素をぬるには、しばらく口を開けていなくてはなりません。歯磨きを嫌がらなくなったり、口の中に手を入れても嫌がらなくなったら歯医者さんでフッ素をぬってもらってください。
  • 区市町村によって、歯の検診は保健所や区市町村の指定を受けた歯医者さんで無料で行なっているところもあります。1歳6ヵ月検診のときを1回目の目安として受診されると良いですよ。ママも安心できますし、いま行なっている歯磨きの仕方にもアドバイスしてもらえます。

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