赤ちゃんの体温調節

赤ちゃんは自律神経の働きが未発達なため、大人のように 体温調節がまだうまくできません。寒い時や暑い時など、季節や状況に応じて
赤ちゃんの未熟な体温調節機能を補ってあげることが大切です。

新生児期は、体温調節がまだできません

乳幼児、特に新生児の場合は、自律神経の働きが未熟で、放熱・発汗といった 体温調節機能はまだ不完全。赤ちゃんは褐色脂肪とよばれる部分で体温調節を行いますが、この脂肪組織は、肩、脊柱、腎臓の周りに多く、調節できる範囲がとても狭いのです。

赤ちゃんはとっても汗っかき

人間の体は約60%が水分でできていますが、赤ちゃんの場合はそれより多く、約70%といわれます。一方、赤ちゃんの小さな体にはすでに大人と同じ数の汗腺があるので面積あたりの汗腺は密で、さらに赤ちゃんは発汗性の感受性が強いため、大人の約2倍の量の汗をかきます。また、腎臓の機能も十分に発達していないために、濃いおしっこが作れず、おしっことして出る量も多いのです。汗っかきで体から出て行く水分量も多い赤ちゃんは脱水症状になりやすいので、こまめな水分補給が必要です。
また、汗をかいた肌は刺激を受けやすい状態で、そのままにしておくと、あせもができやすくなります。肌が弱くて刺激に敏感な赤ちゃんは、こまめに汗をケアしたり、衣類やシーツ、育児器具のシート部には吸汗性や通気性の良いものを選び、肌を清潔に保ってあげることが大切です。

季節に応じて未熟な体温調節機能を補ってあげて

体温調節機能が未熟で皮膚も弱い赤ちゃん。そのため暑い時期は脱水症状や熱中症、寒い時期は風邪や乾燥による皮膚のトラブルが起こりやすくなります。まず、汗をかいたら清潔に保ち、水分を補給してあげること。そして冬場は部屋の保温、赤ちゃんの肌の保湿を心がけてあげてください。ただし、あたためすぎは「乳幼児突然死症候群」の危険性があるので十分注意してあげましょう。

赤ちゃんに適した室温と衣服

生まれたばかりの赤ちゃんは、それまで、お母さんのおなかの中で、お母さんの深部体温に守られて過ごしてきました。生まれて空気中にさらされることによって、体から熱が奪われやすい環境におかれることになります。さらに、赤ちゃんは、体の中で成長発達という大きな変化により、多くのエネルギーが消耗されるため体温が安定しにくいということ、寒いときに末梢血管を収縮することによって、体から奪われる熱をへらしたりするという調節が、未熟でうまくできないために、体温が下がりやすい、逆に、周囲の気温が高かったりすると、それに影響して体温が上昇してしまうことがよく起こるのです。

一般に、赤ちゃんの平熱は36~37度5分くらいといわれています。この体温は、測定する時間帯や測定時の赤ちゃんの状況によっても多少違います。手足を盛んに動かして泣いた後では、体温は高めですし、ミルクを飲んだ後も高めになります。夏と冬では0.4~0.5度くらいの差があるといわれています。また、赤ちゃんの発汗機能も未熟ですから、ちょっと暑くて、風通しの悪い部屋などでは、赤ちゃんの体温は38度近くまで上がってしまうこともあります。これは夏季熱といわれるもので、水分を与えたり、部屋を涼しくしたりすることで、熱はすぐに下がります。

では、室温の調整や着るものは、どのように調整したらよいのでしょうか?
室温の目安は22~23度くらい、湿度60%くらいが目安です。衣服は大人より1枚少ないくらいにしましょう。その上で大人が寒いと感じるようなときには、赤ちゃんにも薄手の上着を着せたり、という調整をしてあげましょう。

赤ちゃんに風邪を引かせないようにとやたらと厚着をさせていたりしますが、かえって不機嫌になり、背中がすこし汗ばんでいたりすることもあります。何より、赤ちゃんが動きにくくなってしまいます。まず、大人が周りの気温の変化に少し敏感になることが必要といえるでしょう。

「赤ちゃんのいるお部屋に冷房をかけてはいけませんか?」という質問をよく受けますが、先に述べたくらいの室温、湿度でこまめに調整をしながら使用するのは構いません。かえって赤ちゃんは快適で、よく眠ります。買い物やお出かけなどでの外出先では、ことのほか冷房が強く効いており、ベビーカーに乗っている赤ちゃんの位置ではさらに寒く感じたりもします。バスタオルや上着などで直接の冷気を避けるようになどの配慮が必要でしょう。

外出先ではさらに帽子やベビーカーの日よけなどを使った直射日光や紫外線対策も大事です。 蛇足ですが、自動車に赤ちゃんを乗せたままちょっと買い物へ…というのは、体温の調整の意味から非常に危険です。たとえ日影だから大丈夫だと思っても、お日様は時間とともに移動します。いつのまにか直射日光に当たって、体温が短時間に急上昇するという危険をはらんでいますから絶対にやめましょう。 散歩などでお日様に当たって遊んだ後は、水分補給も忘れずに。

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季節に応じた体温調節について

夏の暑い日や、冬の肌寒い日などでは、赤ちゃんに着せる衣類も体温調節に重要な役割を担っています。室温や湿度にも気を配りながら、体温調節が未熟な赤ちゃんをケアしましょう。

赤ちゃんと季節

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