生まれたばかりの赤ちゃんの消化器を最初に通るのは、医学的に見ても、お母さんのおっぱい(初乳)がいちばんです。授乳は、赤ちゃんのいのちと成長を守るだけでなく、お母さんにとっては母親であるという意識を芽生えさせ、お母さんのからだの回復にも役立ちます。おっぱいにしかない働きを知り、できる限りおっぱいを飲ませてあげてください。
おっぱいの大切さをわかっていても何かの事情でほ乳びんが必要になることもあります。その時は、ほ乳びん選びも慎重に。そんなお母さんの愛情が、赤ちゃんのすこやかな成長につながります。

母乳は栄養的にすぐれていて、いくら飲んでもおなかをこわしたり、便秘になったりせず、 中耳炎の予防や下痢の改善、アレルギーの防止にも役立ちます。さらに素晴らしいのは、初乳に赤ちゃんを病気から守る免疫物質がたくさん含まれていることです。そしてもう一つ、母乳はあごの発達を促進するうえで、どんなほ乳びんもまねできない最適なものといえます。
母性本能は、出産直後から赤ちゃんを見て、泣き声を聞き、抱っこしたり、授乳することによって強く現れてきます。赤ちゃんが乳首をくわえると、唇の刺激がお母さんの脳に伝わり、ホルモンが分泌されます。その作用で母乳が出るようになり、母性本能も刺激され、強い愛情が築かれるのです。 母と子のスキンシップは母乳をあげることで、自然にできることなのです。
母乳は、産後すぐのお母さんの体調の回復に大きな役割を果たしてくれます。そして子宮の収縮を絶えず起こさせるので、からだの回復にも一役かってくれるのです。
母乳は大切とわかっていても、体質的に母乳が出ない、足りない、仕事や他の事情で母乳を飲ませられないお母さんもいらっしゃるでしょう。でも、事情があって人工栄養を選ぶことに「赤ちゃんに申し訳ない」、そんな気持ちを持つことはないのです。それが赤ちゃんのための最善の道だという自信を持って笑顔で接することがいちばん。そこで必要になるのがほ乳びん。赤ちゃんのすこやかな成長を考えて、ほ乳びんも慎重に選んであげてください。 そして、母乳をあげる感覚でやさしく飲ませてあげましょう。































