お産で最も気をつけたいことは、赤ちゃんに十分な酸素がいきわたっているかどうかです。赤ちゃんが元気に生まれるためには、出産の全過程を通じてお母さんから十分な酸素が胎盤を介して、運ばれなければなりません。陣痛の痛みで、お母さんが酸素を吸うことを忘れてしまうと、赤ちゃんまで酸素がいきわたりません。そのために現在は、必要な赤ちゃんの監視を行い、緊急事態に備えるお産が行われています。 また、胎児は産道を通る際、廻りながら上手に進んできます。子宮口が開く分娩第1期は、リラックスが重要です。赤ちゃんを産み出す分娩2期は、お母さんの上手な呼吸と力みとのリズムが大変重要です。先生の合図で力む際は、痛みで反りがちですが、逆におなかの方を見ながら身体をまるめ、赤ちゃんを押しだすような姿勢をとるのもよいでしょう。母親学級など積極的に参加し、十分な指導を受けて、上手なお産にのぞんでください。案ずるより産むがやすしです。
池ノ上 克先生
(いけのうえ つよむ せんせい)
宮崎大学医学部産婦人科教授/胎児健康・胎児環境の研究、臨床の専門家































