母乳は乳児にとって栄養面でもコミュニケーションの面を考えてもとても大事なことです。母乳は栄養バランスが良い上、赤ちゃんを感染症から守ってくれる抗体(免疫グロブリン)や白血球も含んでいます。さらに赤ちゃんの成長にしたがってこの成分も少しづつ変化します。
しかし、1歳過ぎになると、母乳だけでは乳幼児の栄養が不足気味になります。そのため、一般には、生後4カ月ころから果汁や麦茶、湯冷ましを与え、母乳や粉ミルク以外の味に慣らしていきます。この頃は、栄養面で必要なことではなく、いろいろな味を覚えさせていくことが目的です。よって、歯が上下に生え始め、乳首をかまれて痛くてあげられなかったりする頃まで、母乳は続けてください。実際に離乳準備を始めるのは4カ月過ぎくらいですが、発達には個人差がありますので、あまり厳密に月齢にこだわる必要はないでしょう。
榊原 洋一先生
(さかきはら よういち せんせい)
お茶の水女子大学チャイルド ケア アンド エデュケーション講座教授/発達障害等の研究、教育・育児の専門家






































