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胎児[五感の発達]
妊娠初期には心臓、肝臓、胃腸などの臓器や
目、耳、口などの感覚器官がつくられ、
中期に入ると脳や五感が発達し始めます。
胎児にはお母さんの行動に敏感に反応し、
心臓の音や声を聞きわけているのです。
それは、お母さんのおなかの中で起こると
とても神秘的なできごとです。
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視覚
胎生4カ月頃から、胎児は光に対してとても敏感になります。お母さんが日光浴をしていれば、光の具合から、ちゃんとそれを感じるといわれています。ある研究者によると、妊婦のおなかにライトを当てたり消したりしただけで、胎児の心拍数が著しく変動したことがわかっているようです。
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聴覚
胎生5カ月頃から発達し、胎児はつねに母親の心音や血液が流れる音を聞いています。赤ちゃんが泣きやまないときに母親の心音や血液が流れる音を聞かせると泣きやむことが多いのは、胎内で聞いていたリズムを覚えているからだと考えられます。また、妊娠中期には外の音に反応して心拍動の打ち方が変わるといわれています。聴学者ミッシェル・クレメンツ博士によると、胎児にモーツァルトやビバルディの曲を聴かせると拍動が安定し、動きもおとなしくなりますが、ベートーベンの曲やロックを聴かせると拍動が速くなり、激しく暴れ出すことが指摘されています。
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味覚
胎生6カ月頃になると味覚が発達してきます。例えば、羊水にサッカリン(甘味料)を加えると、飲み込む回数が倍になり、逆に羊水にリピドール(嫌な味のする油液)を加えると、飲み込む回数が激減し、胎児は顔をしかめさえするそうです。
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触覚
胎生4カ月頃に胎児は基本的な条件反射を習得し、その後1〜2カ月で生後1歳の子どもと同じくらいまで触覚が発達します。たとえば、母親が冷たい水を飲むと、胎児は母親のおなかを激しく蹴って不快感を示します。
妊娠期間中は、お母さんと赤ちゃんが二人で一つのからだを共有しているようなもの。お母さんにストレスがたまると、自律神経やホルモン分泌の状態が変化して胎盤への血液の循環が悪くなり、赤ちゃんの発育に影響を与えることがあります。赤ちゃんがすくすく育つよう、お母さんはいつも子宮内の環境を最良の状態にしておくことが大切です。そのためには休息、睡眠、栄養を十分にとり、心身の健康を保つことがいちばん。それが、胎内での「育児」だといえるでしょう。胎児はお母さんの心とからだの状態を驚くほど敏感に受けとめているのです。
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胎児とお母さんの状態
強いストレスを受ける
子宮を収縮させるホルモンであるアドレナリンの分泌量が増え、胎盤を介して胎児の血液に入る。
流産が起こる可能性がある。
強いお酒を飲む
例えば…
ウィスキー:1日に60cc
ワイン:1日に1800cc
ビール:1日に3〜4本
アルコールが母親の血液中に流れ込み、胎盤を介して胎児もアルコールを浴びる。
胎児アルコール症候群
頭部の奇形(頭が小さい、耳の位置が低いなど)が起こる。
不整脈、知恵遅れ、活動過多になる危険性がある。
1日に40本以上の喫煙
喫煙により母親の血液中の酸素供給が減少し、胎児を形づくる細胞の成長が遅れる。
体が小さかったり、病弱であったりすることがある。
父親の喫煙
精子の中にも微妙な変化が起こる。
死産率がやや高い。
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