
肌の一番外側にある表皮は、外部刺激や異物の侵入から肌を守り、水分の蒸散を防ぐ働きがあります。赤ちゃんはその表皮が大人よりも薄く、角質細胞が小さく未発達なため、肌のすき間から異物が侵入しやすい状態にあります。また、細胞間脂質も少なく、保湿機能も未熟です。

肌の外側には皮脂という油分の膜があり、これも肌のバリア機能を補強する役割があります。生後2~3カ月頃まではママの女性ホルモンが赤ちゃんに残っている影響で皮脂の分泌が活発ですが、4ヶ月を過ぎると急に分泌量が少なくなります。皮脂が少ないと乾燥しやすいので、充分に保湿をしてあげましょう。
※ グラフ:参考 『最新皮膚科学大系特別巻1』 中山書店、 2003、 P340骨に必要な栄養素ビタミンDを作るためには、赤ちゃんが日光に当たることが必要です。日光浴で必要な紫外線量は、1日のうちで手の甲に15分日光に当たる程度で十分なので、散歩や買い物に適度に出かけていれば特に気にすることはありません。家の中でも窓越しに日光をあてることもできます。
お昼前後は紫外線が強く、特に夏は午前10時~午後2時頃のお散歩は避けた方がよいでしょう。やむを得ず外出する場合は、なるべく、日陰を歩くほか、赤ちゃんにつばのある帽子をかぶせたり、肌の露出を控えるという対策が必要です。日焼け止めを使う場合は、生後6カ月以降を目安にしてください。最初から全体に塗るのではなく、試塗をして肌に異常が出ないかを確認するようにしましょう。