指しゃぶりは「触る」と「触られる」を同時に感じる行動です。赤ちゃんがおなかの中で指しゃぶりをするのも、この行動によって「自分」を認識しているのではないかと考えられています。触覚は危険を察知するためにも最も必要な能力であり、赤ちゃんが成長し、生きていくための大切な能力なので、早い時期から発達するのです。
妊娠初期から耳らしい穴が出来始め、妊娠24週ごろには聴覚器官が完成。おなかの中では、ママの声はもちろん、からだを流れる血液の音や心臓の音、外界からの音、話し声など色々な音を聞いています。ただ、羊水を通して聞こえてくるので、私たちが聞いている音とは少し違うようです。
妊娠中期にはにおいを感じる準備は出来ていると言われています。生まれてからもママのにおいや、おっぱいのにおいをきちんとかぎ分け、視覚が十分に発達するまでの間、 嗅覚がそれに代わる重要な役割を果たします。
妊娠後期に舌の味を感じる部分が発達します。妊娠中のママの羊水に甘味を加えると、赤ちゃんは羊水をよく飲み、苦みを加えると飲む回数が減ったという実験報告があります。おなかの中にいるときから、苦味や甘味が判別できることは確かなようです。
妊娠中期ごろに視覚に関する器官が発達します。明暗は感じられるようですが、おなかの中での必要度は低いので、生まれてから脳の発達に沿う形で発達していきます。生まれたばかりの赤ちゃんは、視力にして0.02程度で、3歳ごろまでには、おおよそ1.0程度の視力になり、大人と同じような世界が見えるようになります。
お昼前後は紫外線が強く、特に夏は午前10時~午後2時頃のお散歩は避けた方がよいでしょう。やむを得ず外出する場合は、なるべく、日陰を歩くほか、赤ちゃんにつばのある帽子をかぶせたり、肌の露出を控えるという対策が必要です。日焼け止めを使う場合は、生後6カ月以降を目安にしてください。最初から全体に塗るのではなく、試塗をして肌に異常が出ないかを確認するようにしましょう。