子育てを楽しむ秘訣ココにあり/ 赤ちゃんの“泣く”を考える
子育てのこと

赤ちゃんの“泣く”を考える

#子育てを楽しむ秘訣ココにあり

泣き声にも発達はあり、生まれたての赤ちゃんの泣き声は、おなかがすいていても、痛みがあってもあまり変わらず、理由もなく泣いている事も多いようです。それが次第に痛みなどの苦痛による泣き声は、火がついたようなかん高い声、おなかがすいた時は低めでぐずるような声、強く泣いて息を吸うパターンを繰り返すのは眠いときが多いというように変わっていきます。

泣き声でその理由がわかる道具ができたらいいのにと思うお母さんも多いはず。もしそんな道具が出来たとしても、おそらく自分の子にはあてはまらないと感じるのではないかと思います。それくらい泣く状況も理由も赤ちゃんによって違います。泣いた理由はあとからわかることが多いもの。おっぱいをあげたら泣き止んだ、あやしていたら眠った、いろいろな経験を経てお母さんやお父さんは自分の赤ちゃんのことを理解していきます。

生後3~4カ月の黄昏泣き、その後にくる夜泣きも子育ての中のストレスになりますが、まだ原因はよくわかっていません。赤ちゃんを泣き止ませる決定打は残念ながらありませんが、色々試しているうちに、夜泣きが終わっていたという例もあります。2歳頃まで夜泣きが続く赤ちゃんはいません。

泣き声は赤ちゃんが大人を動かすために身に付けた強力な伝達手段。赤ちゃんに「泣かないで」と願うのは、大人に「話さないで」というのも同じかもしれません。伝えたくても泣くしか訴える方法がない気持ちをおおらかに受け止めていきましょう。

※この内容は小西先生の下記の著書をもとにManabiyaが編集したものです。
小西行郎、小西薫著. 『子どもはこう育つ、おなかの中から6歳まで』. 赤ちゃんとママ社. 2020, 176p
小西行郎著. 『赤ちゃんのからだBOOK』. 海竜社. 2008. 215p