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無痛分娩って何?その2

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ここでは、「無痛分娩」についてもう少し詳しく出産までの流れをご紹介しましょう。

一般的には、産科医がタイミングを見て麻酔科医に麻酔を依頼します。しかし、365日・24時間麻酔科医が常駐している産科施設はあまりありません。そのため、「計画分娩+無痛分娩」となることが多くあります。
「計画無痛分娩」とは、事前に分娩日を決めて、その日に陣痛促進剤を使って陣痛を起こし、人工的にお産を始める無痛分娩の方法です。

日本では多くの病院で、この「計画無痛分娩」の方法がとられています。同じ無痛分娩でも「計画無痛分娩」と通常の「無痛分娩」とでは陣痛が「誘発」か「自然」かの違いがあります。

「計画無痛分娩」の場合、分娩日の前日に入院し、子宮口を広げますが、かなり痛みは強いです。この状態ではまだ麻酔はしません。翌日、陣痛促進剤を点滴で投与します。子宮口が4割ほど開き、赤ちゃんの状態も良好なタイミングで、背骨の「硬膜外腔」という場所に細くて柔らかい管(直径1mm位)を入れ、濃度量を調整しながら薬を注入して痛みをとります(硬膜外麻酔)。時間経過と共に、麻酔効果がなくなったら追加投与、この繰り返しで、分娩が進み、出産となります。

「無痛分娩」は麻酔を使う分娩ですが、陣痛が始まっても、麻酔開始は途中からなので、それまでは痛みと向き合う事は必要です。