ママのこと

“反り背”に注意!

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妊娠、出産の過程で女性のからだは大きく変化します。特に産後は骨盤やホルモンバランスの変化の中、慣れない抱っこで、変に力が入ってしまい、腰痛が起きてしまうことがあります。そうなる前に是非、赤ちゃんを抱っこしている自分の姿勢を鏡に映してみてください。

その姿勢は「反り背」になっていませんか?
赤ちゃんでなくても体の前で荷物を持ったときも同じです。やじろべえのように体を反らせることで赤ちゃんや荷物を支えています。出産後はお腹に力が入りにくい体の状態なので、少ない力で赤ちゃんを支えるための手段でもありますが、「反り背」を長い間続けていると腰の辛さや痛さを増す結果となってしまいます。少し意識するだけで「反り背」を防ぐことができ、腰痛防止にもつながります。

赤ちゃんとの重さの釣り合いで反ってしまうことが多いので、体に力が入りやすい姿勢をつくるために、脇をしめ、手先の力は抜いた状態で赤ちゃんを抱っこします。横に鏡を置いて自身の体のラインを確認してみてください。耳たぶ、肩、股関節、足首のラインが一直線になっていて、腰が過剰に反っていないのが理想の姿勢です。その状態で少し歩いてみて、体に負担なく歩ける自分なりのポイントを探してみてください。実は、抱っこする側の力が抜けていると赤ちゃんも安心します。腰痛になる前に、自分の抱っこの姿勢を鏡で確認してみましょう。

お話をお聞きした先生
理学療法士順天堂大学 保健医療学部理学療法学科 先任准教授松田 雅弘 先生

発達系理学療法学、子どもの運動障害の研究が専門。子育てサポートとして母親の抱っこひもの腰の負担を測定する委託研究にも取り組んでいる。