赤ちゃんのこと

どうする?紫外線対策

#大人と違う赤ちゃんの特長ってなに?ー 8つの特性 ー
#皮膚

赤ちゃんとお散歩することは、赤ちゃんが元気な毎日を過ごすのにとても大切です。赤ちゃんに適度な刺激を与え、生活リズムを整える効果も期待できますし、ママやパパの気分が変わりリフレッシュ効果もあります。ただ、季節によっては外出時に注意も必要です。最近は紫外線について研究がすすみ、人間の体に害を及ぼすことがあることもわかってきました。赤ちゃんの皮膚は大人よりも薄く、デリケート。特に、ダメージを受けやすい生後6カ月くらいまでの赤ちゃんは、外出時に注意が必要です。

正午前後は紫外線が強く、特に夏は午前10時~午後2時ごろのお散歩は避けた方がよいでしょう。日焼け対策として、「日焼け止めを使っていいか?」が気になる方もいると思います。小さい赤ちゃんの場合、日焼け止めによる湿疹の悪化やかぶれるケースもたまにあるので、まずは物理的な対策を考えましょう。なるべく日陰を歩くほか、ベビーカーの日よけを下ろしたり、抱っこのときはママが日傘をさす、赤ちゃんにつばのある帽子をかぶせたり、肌の露出を控えるという対策も効果的です。

日焼け止めを使う場合は、生後6カ月以降を目安にしてください。アメリカ食品医薬品局(FDA)とアメリカ小児科学会は、日焼け止めは生後6カ月からを推奨しています※。日焼け止めを使う際は最初から全体的に塗るのではなく試し塗りをしてお肌に異常が出ないかを確認してから全体に塗るのが良いでしょう。

一方、骨を作るために必要な栄養素ビタミンDを作るためには、赤ちゃんが日光に当たることが必要です。ヨーロッパでは緯度が高く天候も不順なため、年間の紫外線量が少なく、出生直後からビタミンDが入ったお薬を服用する習慣があります。日本ではヨーロッパに比べ緯度も低く、日光浴で必要な紫外線量は1日のうちで手の甲が15分日光に当たる程度で十分。散歩や買い物に適度に出かけていれば特に気にすることはありません。家の中でも窓越しに日光をあてることもできます。

アップリカの考える出産・育児の大切なこと
赤ちゃんManabiya編集部

1970年に小児医学を中心とするさまざまな専門家と共に赤ちゃんの未熟なからだと心について分析・研究を始め、以来、知識や知見を「赤ちゃん医学」として積み重ねてきました。
※監修 細野 茂春 先生