出産前に読んでほしい”ママのこと””赤ちゃんのこと”/ 無痛分娩できる施設が少ないってホント?
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無痛分娩できる施設が少ないってホント?

#出産前に読んでほしい”ママのこと””赤ちゃんのこと”

2022年4月に厚生労働省から発表された調査結果※によると、日本には1945の分娩施設がありますが、その中で無痛分娩を行う施設は26%しかありません。全ての産科施設で無痛分娩が出来ない理由の1つに、産科麻酔のスペシャリストが少ない現状があります。更に、分娩はどのように展開していくか予測しづらく、365日・24時間つきっきりで麻酔医がスタンバイすることも難しい状況です。麻酔科医の勤務日の9時から17時限定で無痛分娩を行っている施設もあります。もし、17時以降になった場合は生まれていなくても麻酔は中断し、分娩を進めていくことになります。

欧米では無痛分娩が主流になってきていますが、日本では出産に占める割合はまだまだ低いのが現状です。しかし、その割合は年々増加傾向にあります。無痛分娩を希望される方は正しい情報を得て判断されることが大切です。

お住まいの地域や里帰り先に、無痛分娩施設があるかどうかは、これまで厚生労働省が都道府県ごとに情報を公開していましたが、2023年4月以降はJALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)のホームページでの公開に一元化されることになるようです。

※厚生労働省.「令和2年医療施設調査・病院報告の概況」.2022年4月.
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/79-1.html ,(参照 2023-03-10)