大人と違う赤ちゃんの特長ってなに?ー 8つの特性 ー/ 夜間授乳卒業のために その3 実践体験談編
赤ちゃんのこと

夜間授乳卒業のために その3 実践体験談編

#大人と違う赤ちゃんの特長ってなに?ー 8つの特性 ー
#睡眠

これまで、「夜間授乳卒業のために その1 睡眠についての誤解」「夜間授乳卒業のために その2 睡眠表をつけて早寝のトライをしてみよう」で、睡眠についての誤解や夜間授乳卒業のための早寝トライの方法について、睡眠のアドバイザーである小野恭子さんのお話をご紹介してきました。

ここでは、ご家族の合意のもと小野さんから編集部に、実際のお子様の睡眠表の変化例や体験談をご提供いただきました。トライする前に是非読んでみて、参考にしてください。

■体験例 その1 (1歳6カ月 / Aちゃんの場合)

「22時を過ぎないと寝てくれず、夜中に何度も起きて、添い乳をしないと眠れない…もう私が寝不足で、子どもにもイラっとしてしまう…」というママからのご相談例。それに対して、「こども園の昼食は十分に栄養が考えられているから、夕飯はがんばらなくていいですよ!寝ることを第一に考えて、添い乳もきっぱりやめてみましょう」と小野さんからアドバイスを受け、睡眠ログの記録に挑戦。

【睡眠表記録前半の2週間】

最初の2週間の睡眠ログ記録を見ると「毎日21時に寝ている」けれど、「何度か夜中に目覚めて、最初の頃は2時間も起きている」ことがわかります。最初からママが心を鬼にして添い乳を封印したので、その抵抗もあっての2時間でした。

【睡眠表記録後半の2週間】

ママからのコメント:「もうおっぱいは出てこない」と納得してくれたのか、3週間を過ぎるころには、夜中にほぼ起きなくなりました。朝まで眠れるなんていつぶり?!」

■体験例 その2 (生後5カ月 / Bちゃんの場合)

最初に睡眠表が送られてきた時は「寝る前と23時~0時の間に一度起こして授乳、その後はすぐに寝て夜泣きもなく朝までぐっすりです。問題点や改善すべき点を知りたい。」とコメントが綴られていました。

【睡眠表記録 生後5カ月時】

小野さんは苦言を伝えるのを悩む中、「夜間は起きずに続けて眠れていますが、入眠時刻を20時にそろえる、夜間授乳をやめる…そうした睡眠リズムを作ることで赤ちゃんの体内時計が整えられて心と体がバランスよく発達する」ことをアドバイスされます。

【睡眠表記録 4カ月後の生後9カ月時】

その結果、4カ月後に感謝のメッセージとともに入眠時刻がそろい、夜間睡眠が持続している素晴らしい睡眠表が届きました。

ママからのコメント:アドバイスを熟読し、夜間授乳をやめ、20時に就寝するように心がけました。生後7カ月頃に夜泣きが始まりましたが、今はなくなり、たまに泣いてもトントンでおさまります。将来の娘の体内時計の基盤を作る手助けをしていると思うと大きなやりがいを感じています。

体験談をご提供いただいた家族のみなさま、小野さん、ご協力ありがとうございました。
きっと、文字には表れていないご苦労もあったことと思いますが、皆さん、最後に届けられた睡眠表は、その2で紹介された睡眠表をチェックする3つのポイント ①夜に10時間程度の連続した睡眠が取れている ②その睡眠は夜7時から朝7時までの間である ③寝入る時刻と起きる時刻がほぼ一定になっている(毎日前後30分程度のばらつきはOK)がほぼクリアされていますね。

赤ちゃんの睡眠や睡眠表については日本眠育睡眠協議会のサイト※1にも詳しく掲載されています。是非一度サイトをのぞいてみてください。

※1 日本眠育睡眠協議会「睡眠を記録しよう」 https://www.min-iku-suishin.org/miniku_log/


公開日 2025年8月29日