赤ちゃんの発達を考える/ 赤ちゃんのあざ
赤ちゃんのこと

赤ちゃんのあざ

#赤ちゃんの発達を考える

赤ちゃんのお世話をしていて、目立つ場所に「あざ」があることに気づき、「このあざ、自然に消えるかな」と心配になることがありますね。赤ちゃんの「あざ(母斑)」は大きく分類すると、その色調から赤あざ、青あざ、黒あざ、白あざ、茶あざに分類されます。

■赤ちゃんの「あざ」はなぜできる?

赤ちゃんの「あざ」は、皮膚をつくる色素細胞や毛細血管の発育異常、増殖により起こり、色や形、大きさ、発症部位はさまざまです。「あざ」にまつわる迷信、たとえば、「妊娠中に火事を見ると赤いあざの子どもが生まれる」といった言い伝えも知られていますが、もちろん、科学的根拠はなく、妊娠中の生活習慣が原因ではないので、親のせいと悩む必要はありません。
赤ちゃんの「あざ」は偶然にできるもの、生まれてきたお子さんの個性の一つとして受け止め、必要に応じて生まれた後に適切な対処をしてあげましょう。

■気になる「あざ」を見つけたら

「あざ」には自然には消えるものと自然に消えないものとがあります。検査をしないと治療の判断は難しいですが、自然に消えない場合でも、レーザー照射によって治療できるものもあります。お子さんのお世話をする中で、早い段階で見つけても少し様子を見ていきたい場合は、写真で経過を記録しておくことをお勧めします。
「あざ」の種類や治療に使用するレーザーの波長にもよりますが、赤ちゃんは皮膚が薄いのでレーザーの照射光があざの深部にまで比較的届きやすいため、大人に比べると少し高い治療効果が期待されます。保険適用で治療可能な場合も多いので、気になる場合は早めに小児科または皮膚科に相談してください。

■よく見られる「あざ」にはどんな種類がある?

<赤あざ>

赤あざの原因は血管の異常によってできる良性の腫瘍です。

●単純性血管腫―出生時からみられる、盛り上がっていない平坦な赤あざ。原則として自然には消えず、成長と共に面積は拡大しますが、治療によって目立たなくすることができます。

単純性血管腫

●サーモンパッチ―眉の間やおでこなど顔の真ん中にできる平坦な赤あざ。

●ウンナ母斑―後頭部の神の生え際からうなじにかけてできる平坦な赤あざ。

※サーモンパッチとウンナ母斑はそれぞれ、1歳半頃、3歳頃には消えることが期待できますが、残る例もあります。
サーモンパッチ

<サーモンパッチ>

ウンナ母斑

<ウンナ母斑>

●イチゴ状血管腫―出生後2~3週間、遅くとも3ヶ月頃までに出現し、1~2週間で急速に大きくなって盛り上がる赤あざ。6ヶ月から1年で最大になり、その後中央部から徐々に縮小し、多くの場合目立たなくなりますが、少し跡が残る場合もあります。また、あざが出来ている部位や大きさによって、治療が必要となる場合もあります。イチゴ状血管腫は健康保険 で生後5週目以降、内服治療ができますので血管腫が気になる部位だったり、大きいものは早めに小児科または皮膚科にご相談下さい。

イチゴ状血管腫

<青あざ>

皮膚の深い場所に色素細胞が集まって出来、出生前に消えずに残ったことが原因と考えられます。

●蒙古斑―一般的な蒙古斑はおしりから腰・背中にでき、生後2歳までは色調が強くなります。徐々に薄くなって10歳位には目立たなくなります。異所性蒙古斑は通常の蒙古斑とはできる部位が異なり、腕や足、胸やお腹や胸などにできます。大きく目立つ異所性蒙古斑の場合は幼児期にレーザー治療を行います。

一般的な蒙古斑

<一般的な蒙古斑>

異所性蒙古斑

<異所性蒙古斑>

●太田母斑―顔の片側(まれに両側)の額、眼の回りや白眼、頬、耳といった領域に限って現れる点状の青あざです。自然には消えず、顔という場所なので集団生活に入る前に治療を考えてもよいと思います。

太田母斑

青あざは年齢が若いほどレーザー治療の効果が高いのですが、赤ちゃんは治療の際じっとしているのが難しく、顔面の照射は視力障害等のリスクもあります。全身麻酔で複数回治療が必要になるため皮膚科(形成外科)・麻酔科・小児科等の連携が取れている病院に治療の相談をするのが良いでしょう。

他にもメラニン色素を作る細胞(メラノサイト)の異常増殖でできる良性腫瘍の「黒あざ」、メラノサイトの機能低下や欠損による色素減少等でできる「白あざ」、メラニン色素が皮膚の浅いところに増えてできる「茶あざ」などがあります。「黒あざ」は、大きい(5cm以上)、急に大きくなる、形状が不規則、色がまだらな場合は悪性化する可能性もあるので早めに医師に相談することをおすすめします。

治療方法は日々、進化しています。気になるところがある場合は、まずかかりつけ医に相談してみましょう。

公開日 2025年12月25日