
歩き始めるのはいつ?その段階は?
赤ちゃんは1歳のお誕生日を迎える頃になると、あんよ(歩行)をし始めます。1歳6カ月までには約90%以上が歩き始めるとされています。個人差があるので、周りの赤ちゃんが歩き出したからといって必ずしも焦る必要はありません。
歩き始めるまでに、赤ちゃんは寝返り、おすわり、ハイハイ、つかまり立ち等、それぞれの段階を通して、一人で歩くために必要な筋肉やバランスを獲得していきます。また、体の安定性や骨盤まわりの筋力と共に手足の協調性も発達していきます。
つかまり立ちを始める頃
10カ月ころになると、ハイハイで移動していた赤ちゃんが両手でテーブル等につかまって足で体重を支える、いわゆる、つかまり立ちができるようになります。中にはハイハイをせずにつかまり立ちをする赤ちゃんもいたり、なんとか立ったものの自分で座ることができず、床にドシンとお尻をついて座ったり、助けを求めて泣いたりします。
自分で座るためには、足で体重を支えた状態で筋肉をコントロールし、ゆっくり膝を曲げていく必要があるのです。もし難しいようなら、少し低めの台を用意して、自分で座る練習を援助してあげるのもいいですね。
片手で立ったり、しゃがんだり、つたい歩きする頃
つかまり立ちが上手になると、赤ちゃんは片手を離して床にあるおもちゃを拾ってテーブルに乗せる等、立ったりしゃがんだりします。また、テーブルにつかまりながら体重を左右に移動して、つたい歩きをしたり、両手を離して立ったりすることができるようになります。そしてバランスを取りながら立っている時間が長くなってくると、何にもつかまらないで一人で床から立ち上がり、少しの間立っていられるようになります。こうなると、待望のひとり歩きまではあと少しです。
赤ちゃんの歩き始めから、しっかりした歩行へ
最初は、脚を広げ、両腕を肩の高さにあげた姿勢(ハイ・ガード)でよちよちと歩きますが、少しずつ両腕が中間まで下がり(ミドル・ガード)、慣れてくると両腕を下におろし(ロー・ガード)、手と足のバランスが取れた歩き方ができるようになります。
脚を広げ、両腕を肩の高さでヨチヨチ
(ハイ・ガード)
両腕を少し下げて歩く
(ミドル・ガード)
両腕をおろし、バランスを取って歩く
(ロー・ガード)
赤ちゃんがなかなか歩き出さないと少し心配になるかもしれませんが、個人差がありますので焦らずに、お子さまのペースを見守ってあげて下さい。もし1歳6カ月を過ぎても歩き出す兆しが見えない場合には、医療機関に相談してみて下さい。
赤ちゃんが歩き始めたら
赤ちゃんが自分から周囲のものに興味を持って動きたいという気持ちをサポートし、その時の発達段階に合った環境を整えてあげることが大切です。周囲が見守る中で、押し車を押したり引いたりする等、立った姿勢でバランスを学べるような遊びもいいですね。
歩き始めたばかりの赤ちゃんは、バランスがまだ上手に取れないことも多く、不安定なので、物にぶつかったり、転んだりします。赤ちゃんから目を離さないようにし、転んでもけがをしないように床にマットを敷く等の環境を整えてあげて下さい。
- お話をお聞きした先生
-
理学療法士元 杏林大学 保健学部理学療法学科 教授中野 尚子 先生赤ちゃんの姿勢運動発達や行動発達、動作分析を長年にわたって行う。日本赤ちゃん学会評議員。


